日本の鍼灸院は何施設?フェルミ推定【約3.1万施設・厚労省】
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「日本に鍼灸院はいくつあるか」というフェルミ推定は、国家資格者数という供給側のストックから施術所数を逆算する良問だ。はり師・きゅう師は厚労省が把握する有資格者で、就業者数と1施術所あたり人数から施設数を導ける。本記事では有資格者数からの逆算と人口密度からの推計の2アプローチで推計し、厚労省「衛生行政報告例」の実績値と照合する。
問題の定義:「鍼灸院」の範囲
- 対象:はり・きゅうを行う施術所(鍼灸院)
- 含む:はり専門・きゅう専門・はりきゅう併設、あん摩マッサージ指圧併設
- 除外:整骨院・接骨院(柔道整復師の施術所)、医療機関の鍼灸
本記事では厚労省「衛生行政報告例」が集計する「はり・きゅうを行う施術所」の定義に合わせる。柔道整復の整骨院とは別カテゴリである点に注意する。
アプローチ①:有資格者数から逆算する
就業はり師: 約12.7万人、就業きゅう師: 約12.5万人(重複多数)
はり師・きゅう師は両資格保有が多く、実人数はおおむね約13万人規模
1施術所あたりの就業者: 約4人(開業者+勤務者)と仮定
推定施術所数: 約13万人 ÷ 約4人 ≒ 約3万施設
1施術所あたりの就業者数がKey Assumptionになる。1人開業も多い一方、複数名が勤務する院もあるため、平均値の置き方で結果が変わる。
アプローチ②:人口密度から推計する
人口あたりの鍼灸院密度を当てはめて積み上げる。
| 地域区分 | 人口 | 鍼灸院密度 | 推定数 |
|---|---|---|---|
| 都市部 | 約7,000万人 | 人口3,500人に1院 | 約2万院 |
| 地方都市・郊外 | 約4,000万人 | 人口5,000人に1院 | 約8,000院 |
| 町村部 | 約1,400万人 | 人口7,000人に1院 | 約2,000院 |
| 合計(推計) | 約3万院 | ||
都市部ほど人口あたりの院数が多い点を反映させると精度が上がる。両アプローチとも約3万施設に収束する。
実績値との照合
2つの推計を厚労省「衛生行政報告例」の一次データと照合する。
| 指標 | 実績値 | 出典 |
|---|---|---|
| はり・きゅうを行う施術所数(令和4年) | 約30,981施設 | 厚労省 衛生行政報告例 |
| 就業はり師数(令和4年) | 約126,798人 | 厚労省 衛生行政報告例 |
| 就業きゅう師数(令和4年) | 約124,956人 | 厚労省 衛生行政報告例 |
| 就業あん摩マッサージ指圧師数(参考) | 約11.9万人規模 | 厚労省 衛生行政報告例 |
推計精度の評価
- 有資格者からの逆算(約3万)と人口密度からの推計(約3万)が、実績約30,981施設とよく整合
- はり師・きゅう師は両資格保有が多く、就業者の実人数は約13万人規模で重複を除く必要がある
- 施術所数は公式統計(衛生行政報告例)があり、確度の高い問題である
業界構造の洞察:有資格者の増加と1人開業
- 有資格者は増加基調:養成校の増加を背景に、就業はり師・きゅう師はそれぞれ約12万人台で増えてきた
- 1人開業が多い:小規模・個人経営が中心で、1施術所あたりの就業者数は少ない
- 整骨院との違い:鍼灸院は柔道整復師の整骨院とは別資格・別カテゴリで、保険適用の範囲も異なる
- 健康・美容需要:肩こり・腰痛に加え、美容鍼や不妊治療サポートなど自費メニューの拡大が経営の鍵
よくある質問
日本に鍼灸院はいくつありますか?
厚生労働省「衛生行政報告例」(令和4年)によると、はり・きゅうを行う施術所は約30,981施設です。就業はり師は約126,798人、就業きゅう師は約124,956人で、両資格を持つ人が多いため実人数は約13万人規模です。柔道整復師が施術する整骨院・接骨院とは別カテゴリになります。
鍼灸院の数を推定するコツは何ですか?
国家資格者数からの逆算が有効です。就業はり師・きゅう師は重複を除くと約13万人規模で、1施術所あたり就業者を約4人とすると約3万施設になります。別解として、人口あたりの院密度(都市部ほど高い)を当てはめる方法もあり、同水準になります。実績は衛生行政報告例で約30,981施設と確認でき、推計の精度を検証できます。
面接で『鍼灸院業界の展望』を問われたら?
差別化と自費メニューが論点です。有資格者が増え1人開業も多いため、競争が激しい小規模ビジネスです。打ち手としては、美容鍼・スポーツケア・不妊治療サポートなど専門特化、自費メニューによる単価向上、予約・リピート導線の整備、整骨院や整体との差別化が挙げられます。保険適用の制約を踏まえ、自費領域でどう付加価値を出すかが鍵になります。
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