日本の整骨院・接骨院は何院?フェルミ推定【約5万院・コンビニに迫る】
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「日本の整骨院・接骨院は何院か」というフェルミ推定は、身近な施術所の意外な多さを実感できる良問だ。実は整骨院・接骨院はコンビニに迫る数があり、過当競争が業界課題になっている。本記事では需要側(利用者→市場→院数)と地域密度の2アプローチで推計し、厚生労働省の実績値と照合する。
問題の定義:「整骨院・接骨院」の範囲
- 対象:柔道整復師が施術する施術所(整骨院・接骨院)
- 除外:鍼灸院・あん摩マッサージ指圧の施術所(別区分)、整形外科(医療機関)
本記事では厚生労働省「衛生行政報告例」の「柔道整復の施術所」の定義に合わせる。
アプローチ①:需要側から院数を逆算する
年間に整骨院を利用する人: 約2,500万人(人口の約2割)
1人あたり年間利用額: 約1万円 → 市場規模 約2,500億円
1院の平均年商: 約500万円(個人経営の小規模が多い)
推定院数: 2,500億円 ÷ 500万円 ≒ 約5万院
整骨院は1〜2人の小規模経営が多く、1院あたり年商が小さいため、院数が多くなる構造を押さえることがポイントだ。
アプローチ②:地域密度から積み上げる
| 地域区分 | 自治体数 | 平均院数 | 小計 |
|---|---|---|---|
| 政令市・23区(50万人+) | 43 | 450院 | 19,350院 |
| 中核市・一般市(10〜50万) | 約200 | 110院 | 22,000院 |
| 小都市・町(1〜10万) | 約800 | 12院 | 9,600院 |
| 合計 | 約5万950院 | ||
実績値との照合
| 指標 | 実績値 | 出典 |
|---|---|---|
| 柔道整復の施術所数(令和4年末) | 約5万919か所 | 厚生労働省 衛生行政報告例 |
| 施術所数(2012年) | 約4万2,431か所 | 厚生労働省 |
| 10年間の増加 | 約1.2倍 | 厚生労働省 |
推計精度の評価
- 需要側推計(約5万院)→ 実績約5万919か所に対して誤差約2%。良好
- 地域密度推計(約5万950院)→ 同じく良好に収束
- コンビニ(約5万6千店)に迫る数で、過当競争という業界課題を語れる
業界構造の洞察:供給過剰と差別化
- 施術所の増加:柔道整復師の養成校増加を背景に施術所数は10年で約1.2倍に増え、コンビニに迫る
- 供給過剰・過当競争:1院あたりの患者を取り合う構造で、立地・差別化が経営を左右する
- 保険外への展開:保険診療の制約が強まる中、自費の整体・トレーニング・予防領域へ広げる動き
- 小規模経営:1〜2人の個人経営が多く、1院あたり年商が小さいため院数が多くなる
よくある質問
整骨院・接骨院はコンビニより多いのですか?
近い数です。厚生労働省「衛生行政報告例」によると、柔道整復の施術所は令和4年末で約5万919か所。コンビニ(約5万6千店)に迫る数で、整形外科などの医療機関とは別に、これだけの施術所が存在します。10年で約1.2倍に増え、供給過剰が業界課題になっています。
整骨院の数を推定するコツは何ですか?
「年間利用者数 × 1人あたり利用額 ÷ 1院あたり年商」で概算します。1〜2人の小規模経営が多く1院の年商が小さい(約500万円)ため、市場規模に対して院数が多くなる点がポイントです。1院あたり年商を小さく置くと、実績の約5万院に近づきます。
面接で『整骨院の生き残り策』を問われたら?
供給過剰の中での差別化が論点です。保険診療に依存せず、自費の整体・スポーツケア・姿勢改善・予防トレーニングなど付加価値の高いサービスへ展開する、特定の悩み(産後・スポーツ障害等)に特化する、立地と継続来院の仕組みを整えるなどが打ち手です。コンビニに迫る競合密度を前提に論じると説得力が出ます。
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